2023-09

小説

「片腕」川端康成 「片腕を一晩お貸ししてもいいわ…」 川端文学のパワフル&誠実なるも危うい美。

「片腕を一晩お貸ししてもいいわ。」と娘は言った。そして右腕を肩からはずすと、それを左手に持って私の膝に置いた。
思想・哲学

酒を憎んで人を憎まず。町田康「しらふで生きる 大酒飲みの決断」

 作家・町田康さんは30年大酒飲みを続けてきました。 その彼が数年前、ふっと酒を絶って思うことを書いたのがこの本。 脳はアルコールの何を欲するのかということから、「さびしく閉じた」人間の悲哀を語ります。 つまり、何を持っているか知らんが「自...