思想・哲学 世界に違和感を感じる人が、世界をカッコよく承認する方法。 「君と世界の戦いでは、世界に支援せよ」加藤典洋 1988年 筑摩書房 加藤典洋は「敗戦後論」で有名になった文芸評論家です。 「君と世界の戦いでは世界に支援せよ」はカフカの詩集のなかの言葉。 この本は村上春樹や安部公房、フローベールを採り上げ... 2023.05.14 思想・哲学
小説 東京ヤクザ vs 関西ヤクザ。ライター対決の巻。 3か月前から始めた50本の記事執筆がようやく終わりに近づいた。 chatworkで担当のM女史にいつもの記事納品の報告をした際にちょっと営業しようと、「他に案件あれば、今回のテーマに限らずどしどし書きまっせ云々」と追伸。 うまく『じゃ急ぎ... 2023.04.29 小説
思想・哲学 「紺ブレ」に学ぶ日本再生。大人ぶらずに子どもになりきれば、思いもよらない世界が広がる。 アメカジ界隈にも紺ブレが席巻中だ。 30年前、アイビー野郎御用達のキレイめエレガント範疇のブレザーに、正反対のカジュアル3K職場代表のジーンズを組み合わせたヤツが出た時は、さすがにみな横目でそいつとまわりの反応をかわるがわる見回していただ... 2023.04.22 思想・哲学
小説 いつか、はっきりさせねばなるまい。村上春樹の正体。 いつかはハッキリさせねばなるまいな、と思っていることが二つあって。 この山越えのわが通勤路にある活きのいい看板。 以前は「西宮甲山乗馬クラブ」と矢印だけのフツーの看板だったのに、10年前に、このケンカ腰看板に変わった。 なにこの挑戦的な物... 2023.04.18 小説
ビジネス書 チョー地味な南インド料理本がただモノではなかった件。料理本はhow-to本。写真集ではないのだ。 インド料理といえば、ナンとタンドリーチキンだが、この料理の元は、インド北西部の一地方の料理。 だからこれは、日本料理といえば、寿司とてんぷら、といっているようなもので、ネイティブの日常食ではないのだ。 「南インド料理」の本髄を実践派として... 2023.04.15 ビジネス書
小説 生き残り。 小学二年の終わりに引っ越してしまうまで、近所の友だちとの遊び場といえば自宅アパート前の道路とその角にある資材置き場の砂山でした。 ある月曜日の早朝のこと、ぼくは前日にやっと買ってもらったばかりのブリキの消防ハシゴ車を抱えて、砂山に向かいま... 2023.04.09 小説
思想・哲学 エロティシズムをセクシュアリズムから切り分けた男。 「エロティシズム」 澁澤龍彦 (中公文庫)弱さの打破 エロティシズム3部作の代表の一冊。 「エロ」と「エロティシズム」はまったく異なるんだと、解説の巖谷國士さんが強調されています。性産業としてのエロは、エロティシズムではなくてセクシュアリテ... 2023.04.02 思想・哲学
小説 ハルキが犯した2つの大罪。 先日の読書会コミュニティで、思わずイヤなことを思い出してしまい、頭から離れない。 ハルキのこと。 世界の村上春樹さん。 だいたい、純文学小説1作品だけでですよ、数百万部出るなんて。数は「人間失格」に匹敵、それを数ヶ月で達成したりする。 そ... 2023.03.26 小説
思想・哲学 相手への執着をぎりぎりのところで手放す、成就させない恋。90年もの超ロングセラー、元祖恋愛本が語る大人の色恋。 『「いき」の構造』 九鬼周造 1935年(昭和5年) 「いき」というのは、純粋の「粋」。「粋なはからい」「粋なことやるね」の「いき」。京都では「すい」、英語で言えば cool。 イケメンというのは粋な男。本来は顔だけじゃないわけで、となる... 2023.03.25 思想・哲学